2020年-購入太陽光発電所記録①前橋

2020年に購入した1基目の太陽光発電所記録です!
こちらは土地付きでの購入です。

利回り

9.38%

※収入はかなり厳しめな条件で算出しています
※費用は通常加味しないであろう『登録免許税』『不動産取得税』『保険費用』まで全部入っています

実績は別記事で紹介します。

日程

購入検討時期

2019年11月~
(契約日:2020年2月)

連系日

2020年6月8日
(買取期間満了日:2040年7月1日)

設備詳細

過積載率189%

パネル

93.72kW

Qセルズ
Q.PEAK DUO-G5 330W 284枚

単結晶(ハーフセル、6本バスバー、ワイヤー・インターコネクション)
モジュール変換効率:19.6%

公称最大出力(Pmax) 330W ~335W
公称開放電圧(Voc) 40.66V ±10%
公称短絡電流(Isc) 9.18A~10.20A
公称最大動作電圧(Vmp) 33.98V
公称最大動作電流(Imp) 9.71A

最大出力温度係数(Pmax) -0.37%/℃
開放電圧温度係数(Voc) -0.28%/℃
短絡電流温度係数(Isc) + 0.04%/℃

Qセルズは曇りでも発電量が高いと評判であること、コスパが良いことから選定

パワコン

49.5kW

OMRON
KPV-A55-J4

【直流入力】
運転可能電圧範囲:DC50~450V
最大動作入力電流:4回路計 DC40A(1回路:10A)
内蔵接続箱機能:4回路(1MPPT)

【交流出力】
電力変換効率:96.0%(JIS C 8961準拠)

【絶縁方式】
トランスレス方式

【夜間の消費電力】
有効電力 0.5W

Qセルズパネルとの相性はOMRONが一番良いらしい
(本当かどうかしっかり検証します!)

ストリング

パネル南向き 傾斜10°

パワコン運転可能電圧範囲:DC50~450V
パネル公称開放電圧(Voc) 44.726V(40.66V ±10%)

450V(パワコン運転可能電圧範囲)÷44.72V(パネル公称開放電圧)≒10.06
10直列まで対応

今回は7、8直列なのでパワコン運転可能電圧範囲内

※パワコン運転可能電圧上限まで直列数を増やした方が
・朝はパワコンの立ち上がりが早い
・夕方はパワコンのシャットダウンが遅くなる
結果的に売電量が増えるため良い
このような観点でもパネル、パワコンの相性を考える必要がある

遠隔監視

なし

場所

群馬県前橋市

市街化調整区域(既存宅地)

このエリアは日照時間が比較的長いので期待!


http://grading.jpn.org/SRB02401.htmlより引用

東京電力エリアで出力抑制もないので安心

日当たり

日当たり良好、障害物なし
太陽光発電所なので何より日当たりが重要!

↑2020年4月写真 南東より撮影

↑2020年4月写真 北東より撮影

接道状況

東側4m道路に接道
後の土地活用、メンテナンス時に車を停めておけるかという観点から4m幅以上の接道地を選定

ハザードマップ

問題なし
(洪水、土砂災害、高潮、津波)

詳細はこちらにて確認

最近は異常気象で何が起こるか分からないのでしっかりと確認
自然災害保険で何とかなるという考えもあるが、修理期間の数カ月でも収入が途絶えると困ることからハザードマップNGの土地は回避
(休業補償関係の保険は高くて入りたくないため、できる限りリスクを下げられる土地を選定)

売電単価

19.8円(18円+税)

事前シミュレーション

以下、NEDOデータより自分でシミュレーション実施(真南、傾斜10°)
このシミュレーションは経験上かなり厳しめです。
10%~20%上振れする可能性が高いです。

損失係数 発電量(kW) 売電金額(円)
ピークカット考慮無 ピークカット考慮有 ピークカット率 ピークカット考慮無 ピークカット考慮有
1月 83.8% 7,794 7,707 1.1% 154,324 152,603
2月 83.8% 8,305 7,720 7.0% 164,443 152,862
3月 83.8% 11,416 10,007 12.3% 226,037 198,135
4月 79.1% 10,686 9,592 10.2% 211,587 189,927
5月 79.1% 10,885 9,780 10.2% 215,527 193,635
6月 74.5% 8,972 8,396 6.4% 177,645 166,248
7月 74.5% 10,255 9,679 5.6% 203,045 191,652
8月 74.5% 9,865 9,372 5.0% 195,324 185,572
9月 74.5% 7,566 7,270 3.9% 149,800 143,949
10月 79.1% 7,961 7,671 3.6% 157,620 151,886
11月 79.1% 6,855 6,782 1.1% 135,720 134,276
12月 83.8% 7,604 7,541 0.8% 150,566 149,313
年計 79.1% 108,163 101,518 6.1% 2,141,637 2,010,057

以下、販売店シミュレーション

発電量(kW) 売電金額(円)
1月 8,532 168,933
2月 8,995 178,101
3月 11,672 231,105
4月 11,835 234,333
5月 12,297 243,480
6月 9,540 188,892
7月 9,879 195,604
8月 10,396 205,840
9月 7,927 156,954
10月 8,415 166,617
11月 7,425 147,015
12月 7,750 153,450
年計 114,663 2,270,324

今回の販売店シミュレーションは自分でシミュレーションしたものよりも10%以上楽観的なシミュレーションでした。
私のシミュレーションは厳しめなので妥当なシミュレーションだと思われます。
販売店によってシミュレーションをどれほど良く見せるか程度が異なるので必ず同一条件比較した方が良いです!
そうしないと提示されたシミュレーションよりも実際は発電しない不良案件を選択することになります。

一括見積りを行い、同一条件比較するのがおすすめです!
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産業用(土地をお持ちでない方)
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ちなみに私のこの案件もタイナビから見つけ出し購入しています。

住宅用、既に土地をお持ちの方は以下から一括見積可能です。

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最近はこのようなものもあります!
良かったら参考にしてみてください。

初期費用

合計

21,433千円

※通常加味しないであろう『登録免許税』『不動産取得税』『保険費用』まで全部入っています

土地代

10千円(856.59㎡)

太陽光設備代

19,290千円

申請費用(経産省、東電)

1,100千円

電力負担金

607千円

登録免許税

164千円

※取得地が宅地で評価額が10,942千円あったことから高額
(=10,942千円×1.5%)

不動産取得税

164千円

※取得地が宅地で評価額が10,942千円あったことから高額
(=10,942千円×1.5%)

保険代

98千円(5年分)

ランニングコスト

電気代(パワコン電気代)

2千円/年(約200円/月)

かなり安いと思います!
電気代の節約方法に関してはこちらをご確認ください。

固定資産税

42千円

評価額を下げるために地目変更登記を実施

【宅地評価額】10,942千円

【雑種地評価額】4,388千円

※固定資産税=評価額×0.7×1.4%

償却資産税

私は税抜経理なので税抜価格にて算出しています。

私は先端設備等導入計画の認定を受けているので3年間償却資産税は減免されます。
先端設備等導入計画は個人でも取得できます。
私は全て一人で取得できました。
詳しくは別記事にまとめます。

年度 評価額(円) 償却資産税額(円)
2021 16,422,805 229,9000
2022 14,337,109 200,7000
2023 12,516,296 175,2000
2024 10,926,726 152,900
2025 9,539,032 133,500
2026 8,327,575 116,500
2027 7,269,973 101,700
2028 6,346,686 88,800
2029 5,540,657 77,500
2030 4,836,994 67,700
2031 4,222,696 59,100
2032 3,686,413 51,600
2033 3,218,239 45,000
2034 2,809,522 39,300
2035 2,452,713 34,300
2036 2,141,219 29,900
2037 1,869,284 26,100
2038 1,631,885 22,800

資金内訳

(単位:千円)

借方 貸方
土地 10 借入 20,390
太陽光設備 19,290
申請費用 1,100
電力負担金 607
登録免許税 164
不動産取得税 164 自己資金 1,043
保険費用 98
合計 21,433 合計 21,433

自己資本比率4.9%(=1,043/21,433)

自己資金

1,043千円

融資

借入 20,390千円

借入先 ジャックス

借入金利 2.15%

借入期間 15年

(月々返済額 132千円)

キャッシュフロー

期待値 223千円/年 以上
※売上10%上振れ時 424千円/年
※売上20%上振れ時 625千円/年
個人的には売上10%上振れ~売上20%上振れの間くらいが妥当値かなと予想しています。

実績は別記事にまとめます!
良かったらチェックしてください。

ちなみに購入後3年間は償却資産税がかからないので+152千円です。

16年目~20年目は借入返済がなくなるのでボーナスステージ!
+1,591千円

【売上】
2,010千円/年

【経費】
電気代 2千円/年
固定資産税 42千円/年
償却資産税 152千円(3年目 ※最大値)

【借金返済】
1,591千円/年

自己資本回収率

キャッシュフロー 223千円/年 の場合 21%(=223/1,043)
キャッシュフロー 424千円/年 の場合 41%(=424/1,043)
キャッシュフロー 625千円/年 の場合 60%(=625/1,043)

安定してこんなに良い自己資本回収率を出せるものはなかなかないと思います。

自己資本回収期間

消費税還付にて1,800千円以上還付を受けられるため1年以内

※消費税還付に関しては後日別記事で紹介します。

20年利益累計

14,402千円
(=40,200千円-40千円-840千円-1,046千円-23,872千円)
※税金は考慮していません。
※消費税還付も考慮していません。

売上10%上振れ時 18,422千円
売上20%上振れ時 22,442千円

【売上】
2,010千円/年×20年=40,200千円
※劣化率は考慮していません。

売上10%上振れ時 2,010千円/年×1.1×20年=44,220千円
売上20%上振れ時 2,010千円/年×1.2×20年=48,240千円

【経費】
電気代 2千円/年×20年=40千円
固定資産税 42千円/年×20年=840千円
償却資産税 累計 1,046千円

【返済総額】
23,872千円

IRR(内部収益率)

14%

1,043千円×(1+r)^20=14,402千円
(1+r)^20=(14,402/1,043)
r≒14.0%

売上10%上振れ時
(1+r)^20=(18,422/1,043)
r≒15.4%

売上20%上振れ時
(1+r)^20=(22,442/1,043)
r≒16.6%

『IRR』を聞きなれない人も多いと思うので簡単に説明すると、定期預金の金利だと思っていただくと良いと思います。
今回のパターンだと自己資金を20年間何%の複利運用相当で増やすことができるかを算出します。

2021年現在、定期預金金利は0.1%程度です。

それに対してこの投資は14.0%の複利運用です。
この投資は自己資金1,043千円が20年で14,402千円になります。
しかし、0.1%金利の定期預金では20年で1,064千円です。
その差は13,338千円で1300万円以上です。

複利の効果は絶大なので投資の際は『IRR』を検討、確認すると良いと思います。

総評

・自己資本を1年以内に回収可能であること
・借入というリスクを負うだけで上記記載のキャッシュフローを生み出せること
・不動産投資と異なり空室リスクがなく年間で見ると売上がかなり安定していること
・14%の定期預金と考えることができること

以上のことから『不労所得』を得たい方にはおすすめです。