2020年-購入太陽光発電所記録②鹿沼

2020年に購入した2基目の太陽光発電所記録です!
こちらは土地付きでの購入です。

利回り

9.34%

※収入はかなり厳しめな条件で算出しています
※費用は通常加味しないであろう『登録免許税』『不動産取得税』『保険費用』まで全部入っています

実績は別記事で紹介します。

日程

購入検討時期

2019年11月~
(契約日:2020年4月)

連系日

2020年7月3日
(買取期間満了日:2040年7月8日)

設備詳細

過積載率215%

パネル

106.56kW

サニックス
DQ72M-370W 288枚

単結晶
モジュール変換効率:19.0%

最大出力温度係数(Pmax) -0.40%/℃
開放電圧温度係数(Voc) -0.32%/℃
短絡電流温度係数(Isc) + 0.05%/℃

パワコン

【製造会社】
 
三洋電機

【直流入力】

運転可能電圧範囲
内蔵接続箱機能
DC40~450V
4回路(1MPPT)
 
【交流出力】
電力変換効率
96.0%(JIS C 8961準拠)
 
【絶縁方式】
トランスレス方式
 
【消費電力】
1W未満

49.5kW

サニックス
SPSS-55E-SN 9台

ストリング

パネル南向き 傾斜20°
8直4回路 9台

パワコン運転可能電圧範囲:DC40~450V
パネル公称開放電圧(Voc) 42.79V(38.9V+10%)

8直パネル公称開放電圧(Voc) 342.32V(42.79V×8)

40V(パワコン運転可能電圧下限)< 342.32V(8直パネル公称開放電圧)<450V(パワコン運転可能電圧上限)
今回は8直なのでパワコン運転可能電圧範囲内

※パワコン運転可能電圧上限まで直列数を増やした方が
・朝はパワコンの立ち上がりが早い
・夕方はパワコンのシャットダウンが遅くなる
結果的に売電量が増えるため良い
このような観点でもパネル、パワコンの相性を考える必要がある

遠隔監視

サニックスアイ

場所

栃木県鹿沼市

市街化調整区域(畑)
今回は農地転用も必要でした。
農地転用はコスト削減のため自分で挑戦してみました。
感想としては必要書類を集めるのが大変ですが何とかなるレベルです。
詳しくは別記事にて紹介します!

このエリアは日照時間が比較的長いので期待!


http://grading.jpn.org/SRB02401.htmlより引用

東京電力エリアで出力抑制もないので安心

日当たり

日当たり良好(南側障害物なし)
西側に多少木があるものの発電影響は微小と判断
(冬の夕方の発電量が多少下がる)

↑2020年4月写真 北より撮影

↑2020年4月写真 東より撮影

接道状況

西側4m以上道路(国道)に接道
後の土地活用、メンテナンス時に車を停めておけるかという観点から4m幅以上の接道地を選定

ハザードマップ

問題なし
(洪水、土砂災害、高潮、津波)

詳細はこちらにて確認

最近は異常気象で何が起こるか分からないのでしっかりと確認
自然災害保険で何とかなるという考えもあるが、修理期間の数カ月でも収入が途絶えると困ることからハザードマップNGの土地は回避
(休業補償関係の保険は高くて入りたくないため、できる限りリスクを下げられる土地を選定)

売電単価

15.4円(14円+税)

事前シミュレーション

以下、NEDOデータより自分でシミュレーション実施(真南、傾斜20°)
このシミュレーションは経験上かなり厳しめです。
10%~20%上振れする可能性が高いです。

  損失係数 発電量(kW) 売電金額(円)
ピークカット考慮無 ピークカット考慮有 ピークカット率 ピークカット考慮無 ピークカット考慮有
1月 83.8% 9,176 8,393 8.5% 141,317 129,254
2月 83.8% 10,485 9,014 14.0% 161,465 138,822
3月 83.8% 12,281 10,351 15.7% 189,133 159,410
4月 79.1% 11,537 9,862 14.5% 177,670 151,880
5月 79.1% 11,515 10,005 13.1% 177,334 154,071
6月 74.5% 8,388 7,688 8.3% 129,180 118,397
7月 74.5% 8,442 7,823 7.3% 130,002 120,467
8月 74.5% 9,773 8,921 8.7% 150,501 137,379
9月 74.5% 8,204 7,545 8.0% 126,338 116,198
10月 79.1% 8,356 7,602 9.0% 128,686 117,065
11月 79.1% 7,887 7,302 7.4% 121,461 112,458
12月 83.8% 8,685 8,197 5.6% 133,751 126,228
年計 79.1% 114,730 102,703 10.5% 1,766,839 1,581,629

以下、販売店シミュレーション

  発電量(kW) 売電金額(円)
1月 8,612 132,624
2月 9,381 144,467
3月 10,820 166,628
4月 10,475 161,315
5月 10,638 163,825
6月 8,570 131,978
7月 8,665 133,441
8月 9,695 149,303
9月 8,250 127,050
10月 8,115 124,971
11月 7,731 119,057
12月 8,313 128,020
年計 109,266 1,682,696

今回の販売店シミュレーションは自分でシミュレーションしたものよりも6.4楽観的なシミュレーションでした。
私のシミュレーションは厳しめなので妥当なシミュレーションだと思われます。
販売店によってシミュレーションをどれほど良く見せるか程度が異なるので必ず同一条件比較した方が良いです!
そうしないと提示されたシミュレーションよりも実際は発電しない不良案件を選択することになります。

一括見積りを行い、同一条件比較するのがおすすめです!
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産業用(土地をお持ちでない方)
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ちなみに私のこの案件もタイナビから見つけ出し購入しています。

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最近はこのようなものもあります!
良かったら参考にしてみてください。

初期費用

合計

16,917千円

※通常加味しないであろう『登録免許税』『不動産取得税』『保険費用』まで全部入っています

土地代

1,700千円(1,605㎡)

太陽光設備代

14,721千円

申請費用(経産省、東電)

261千円

電力負担金

195千円

登録免許税

1千円

※取得地が畑で評価額が102千円あったことから安い
(=102千円×1.5%)

不動産取得税

39千円

※『畑⇒雑種地』で評価額UP 評価額1,315千円
(=1,315千円×3.0%)

保険代

自然災害補償10年
保険費用は設備代に含まれる

ランニングコスト

電気代(パワコン電気代)

2千円/年(約200円/月)

かなり安いと思います!
電気代の節約方法に関してはこちらをご確認ください。

固定資産税

18千円

【課税標準額】1,315千円(令和3年度実績)

※固定資産税=課税標準額×1.4%

償却資産税

私は税抜経理なので税抜価格にて算出しています。

私は先端設備等導入計画の認定を受けているので3年間償却資産税は減免されます。
先端設備等導入計画は個人でも取得できます。
私は全て一人で取得できました。
詳しくは別記事にまとめます。

年度 評価額(円) 償却資産税額(円)
2021 12,308,609 172,3000
2022 10,745,415 150,4000
2023 9,380,748 131,3000
2024 8,189,393 114,600
2025 7,149,340 100,000
2026 6,241,374 87,300
2027 5,448,719 76,200
2028 4,756,732 66,500
2029 4,152,627 58,100
2030 3,625,243 50,700
2031 3,164,837 44,300
2032 2,762,903 38,600
2033 2,412,014 33,700
2034 2,105,689 29,400
2035 1,838,266 25,700
2036 1,604,806 22,400
2037 1,400,996 0(評価額150万円以下より免税)
2038 1,223,069 0(評価額150万円以下より免税)

資金内訳

(単位:千円)

借方 貸方
土地 1,700 借入 15,178
太陽光設備 14,721    
申請費用 261    
電力負担金 195    
登録免許税 1    
不動産取得税 39 自己資金 1,739
       
合計 16,917 合計 16,917

自己資本比率10%(=1,739/16,917)

自己資金

1,739千円

融資

借入 15,178千円

借入先 アプラス

借入金利 1.95%

借入期間 15年

(月々返済額 97千円)

キャッシュフロー

期待値 280千円/年 以上
※売上10%上振れ時 438千円/年
※売上20%上振れ時 596千円/年
個人的には売上10%上振れ~売上20%上振れの間くらいが妥当値かなと予想しています。

実績は別記事にまとめます!
良かったらチェックしてください。

ちなみに購入後3年間は償却資産税がかからないので+114千円です。

16年目~20年目は借入返済がなくなるのでボーナスステージ!
+1,167千円

【売上】
1,581千円/年

【経費】
電気代 2千円/年
固定資産税 18千円/年
償却資産税 114千円(3年目 ※最大値)

【借金返済】
1,167千円/年

自己資本回収率

キャッシュフロー 280千円/年 の場合 16%(=280/1,739)
キャッシュフロー 438千円/年 の場合 25%(=438/1,739)
キャッシュフロー 596千円/年 の場合 34%(=596/1,739)

安定してこんなに良い自己資本回収率を出せるものはなかなかないと思います。

自己資本回収期間

消費税還付にて1,300千円以上還付を受けられるため1年~2年程度

※消費税還付に関しては後日別記事で紹介します。

20年利益累計

12,955千円
(=31,620千円-40千円-360千円-747千円-17,518千円)
※税金は考慮していません。
※消費税還付も考慮していません。

売上10%上振れ時 16,117千円
売上20%上振れ時 19,279千円

【売上】
1,581千円/年×20年=31,620千円
※劣化率は考慮していません。

売上10%上振れ時 1,581千円/年×1.1×20年=34,782千円
売上20%上振れ時 1,581千円/年×1.2×20年=37,944千円

【経費】
電気代 2千円/年×20年=40千円
固定資産税 18千円/年×20年=360千円
償却資産税 累計 747千円

【返済総額】
17,518千円

IRR(内部収益率)

10.6%

1,739千円×(1+r)^20=12,955千円
(1+r)^20=(12,955/1,739)
r≒10.6%

売上10%上振れ時
(1+r)^20=(16,117/1,739)
r≒11.8%

売上20%上振れ時
(1+r)^20=(19,279/1,739)
r≒12.8%

『IRR』を聞きなれない人も多いと思うので簡単に説明すると、定期預金の金利だと思っていただくと良いと思います。
今回のパターンだと自己資金を20年間何%の複利運用相当で増やすことができるかを算出します。

2021年現在、定期預金金利は0.1%程度です。

それに対してこの投資は10.6%の複利運用です。
この投資は自己資金1,739千円が20年で12,955千円になります。
しかし、0.1%金利の定期預金では20年で1,774千円です。
その差は11,181千円で1100万円以上です。

複利の効果は絶大なので投資の際は『IRR』を検討、確認すると良いと思います。

総評

・自己資本を2年以内に回収可能であること
・借入というリスクを負うだけで上記記載のキャッシュフローを生み出せること
・不動産投資と異なり空室リスクがなく年間で見ると売上がかなり安定していること
・10.6%の定期預金と考えることができること

以上のことから『不労所得』を得たい方にはおすすめです。