2020年-購入太陽光発電所記録④館林単相

2020年に購入した4基目の太陽光発電所記録です!
こちらは土地付きでの購入です。

利回り

9.9%

※収入はかなり厳しめな条件で算出しています
※費用は通常加味しないであろう『登録免許税』『不動産取得税』『保険費用』まで全部入っています

実績は別記事で紹介します。

日程

購入検討時期

2019年11月~
(契約日:2020年7月)

連系日

2020年10月23日
(買取期間満了日:2040年11月7日)

設備詳細

過積載率219%

パネル

108.24kW

Qセルズ
Q.PEAK DUO-G5 330W 328枚

単結晶(ハーフセル、6本バスバー、ワイヤー・インターコネクション)
モジュール変換効率:19.6%

最大出力温度係数(Pmax) -0.37%/℃
開放電圧温度係数(Voc) -0.28%/℃
短絡電流温度係数(Isc) + 0.04%/℃

Qセルズは曇りでも発電量が高いと評判であること、コスパが良いことから選定

パワコン


49.5kW

HUAWEI
SUN2000-4.95KTL-JPL0 10台

ストリング

11直2並列+11直 33枚 9台

 

10直2並列+11直 31枚 1台

計328枚(33枚×9+31枚)

 

パネル南向き 傾斜20°

パワコン運転可能電圧範囲:DC80~530V
パネル公称開放電圧(Voc) 44.726V(40.66V+10%)

11直パネル公称開放電圧(Voc) 491.986V(44.726V×11)

80V(パワコン運転可能電圧下限)< 491.986V(11直パネル公称開放電圧)<530V(パワコン運転可能電圧上限)
今回は11直なのでパワコン運転可能電圧範囲内

※パワコン運転可能電圧上限まで直列数を増やした方が
・朝はパワコンの立ち上がりが早い
・夕方はパワコンのシャットダウンが遅くなる
結果的に売電量が増えるため良い
このような観点でもパネル、パワコンの相性を考える必要がある

遠隔監視

SmartLogger3000A

かなり詳細データが確認できるので不具合確認にも役立ちます!

 

場所

群馬県館林市

市街化調整区域

このエリアは特に日照時間が長いので期待!


http://grading.jpn.org/SRB02401.htmlより引用

東京電力エリアで出力抑制もないので安心

日当たり

日当たり良好
南側住宅より16m離れた位置からパネル設置のため発電影響はほぼなしと判断

↑2020年5月写真 北より撮影

↑2020年5月写真 南西より撮影

接道状況

西側4m道路に接道
後の土地活用、メンテナンス時に車を停めておけるかという観点から4m幅以上の接道地を選定

ハザードマップ

問題なし
(洪水、土砂災害、高潮、津波)

詳細はこちらにて確認

最近は異常気象で何が起こるか分からないのでしっかりと確認
自然災害保険で何とかなるという考えもあるが、修理期間の数カ月でも収入が途絶えると困ることからハザードマップNGの土地は回避
(休業補償関係の保険は高くて入りたくないため、できる限りリスクを下げられる土地を選定)

売電単価

15.4円(14円+税)

事前シミュレーション

以下、NEDOデータより自分でシミュレーション実施(真南、傾斜20°)
このシミュレーションは経験上かなり厳しめです。
10%~20%上振れする可能性が高いです。

  損失係数 発電量(kW) 売電金額(円)
ピークカット考慮無 ピークカット考慮有 ピークカット率 ピークカット考慮無 ピークカット考慮有
1月 85.1% 10,205 9,161 10.2% 157,161 141,080
2月 85.1% 10,884 9,131 16.1% 167,617 140,613
3月 85.1% 12,943 10,211 21.1% 199,330 157,247
4月 80.4% 12,332 9,985 19.0% 189,920 153,767
5月 80.4% 13,018 10,883 16.4% 200,483 167,592
6月 75.7% 8,871 8,008 9.7% 136,606 123,321
7月 75.7% 10,178 8,963 11.9% 156,738 138,030
8月 75.7% 11,448 9,969 12.9% 176,306 153,524
9月 75.7% 9,459 8,320 12.0% 145,675 128,124
10月 80.4% 9,628 8,349 13.3% 148,267 128,581
11月 80.4% 8,359 7,654 8.4% 128,730 117,867
12月 85.1% 9,208 8,503 7.7% 141,808 130,947
年計 80.4% 126,535 109,136 13.8% 1,948,640 1,680,694

以下、販売店シミュレーション

  発電量(kW) 売電金額(円)
1月 9,396 144,698
2月 9,255 142,527
3月 10,415 160,391
4月 10,761 165,719
5月 11,182 172,203
6月 8,960 137,984
7月 9,496 146,238
8月 10,246 157,788
9月 7,575 116,655
10月 7,824 120,490
11月 7,570 116,578
12月 8,316 128,066
年計 110,996 1,709,338

今回の販売店シミュレーションは自分でシミュレーションしたものよりも1.7楽観的なシミュレーションでした。
販売店によってシミュレーションをどれほど良く見せるか程度が異なるので必ず同一条件比較した方が良いです!
そうしないと提示されたシミュレーションよりも実際は発電しない不良案件を選択することになります。

一括見積りを行い、同一条件比較するのがおすすめです!
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産業用(土地をお持ちでない方)
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ちなみに私のこの案件もタイナビから見つけ出し購入しています。

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良かったら参考にしてみてください。

初期費用

合計

16,942千円

※通常加味しないであろう『登録免許税』『不動産取得税』『保険費用』まで全部入っています

土地代

1,622千円(999㎡)

太陽光設備代

13,310千円

申請費用(経産省、東電)

1,100千円

電力負担金

614千円

登録免許税

101千円

※雑種地評価額:6,750円/㎡
(=6,750円/㎡×999㎡×1.5%)

不動産取得税

86千円

 

保険代

77千円(5年分)

ランニングコスト

電気代(パワコン電気代)

2千円/年(約200円/月)

かなり安いと思います!
電気代の節約方法に関してはこちらをご確認ください。

 

固定資産税

55千円

【課税標準額】3,952千円(令和3年度実績)

※固定資産税=課税標準額×1.4%

償却資産税

私は税抜経理なので税抜価格にて算出しています。

私は先端設備等導入計画の認定を受けているので3年間償却資産税は減免されます。
先端設備等導入計画は個人でも取得できます。
私は全て一人で取得できました。
詳しくは別記事にまとめます。

償却資産税は150万円未満は免税です。
しかし、私は館林市にもう一つ太陽光発電所を所有しています。
それにより評価額を合算すると150万円を超えるため免税になりません。
償却資産税節約の観点だと発電所は別の市町村に分散するのが良いかもしれません。

年度 評価額(円) 償却資産税額(円)
2021 11,076,922 155,0000
2022 9,670,153 135,3000
2023 8,442,043 118,1000
2024 7,369,904 103,100
2025 6,433,926 90,000
2026 5,616,818 78,600
2027 4,903,482 68,600
2028 4,280,740 59,900
2029 3,737,086 52,300
2030 3,262,476 45,600
2031 2,848,141 39,800
2032 2,486,427 34,800
2033 2,170,651 30,300
2034 1,894,978 26,500
2035 1,654,316 23,100
2036 1,444,218 20,200
2037 1,260,802 17,600
2038 1,100,680 15,400

資金内訳

(単位:千円)

借方 貸方
土地 1,622 借入 9,800
太陽光設備 13,310 借入(短期) 6,232
申請費用 1,100    
電力負担金 614    
登録免許税 86    
不動産取得税 118 自己資金 895
火災保険(5年分) 77    
合計 16,927 合計 16,927

自己資本比率5.3%(=895/16,927)

自己資金

895千円

融資

借入 9,800千円

借入先 ジャックス

借入金利 2.15%

借入期間 15年

(月々返済額 64千円)

短期借入金 6,232千円
借入先 身内
消費税還付後に一括返済

キャッシュフロー

期待値 755千円/年 以上
※売上10%上振れ時 923千円/年
※売上20%上振れ時 1,091千円/年
個人的には売上10%上振れ~売上20%上振れの間くらいが妥当値かなと予想しています。

実績は別記事にまとめます!
良かったらチェックしてください。

ちなみに購入後3年間は償却資産税がかからないので+103千円です。

16年目~20年目は借入返済がなくなるのでボーナスステージ!
+765千円

【売上】
1,680千円/年

【経費】
電気代 2千円/年
固定資産税 55千円/年
償却資産税 103千円(3年目 ※最大値)

【借金返済】
765千円/年

自己資本回収率

キャッシュフロー 755千円/年 の場合 84%(=755/895)
キャッシュフロー 923千円/年 の場合 103%(=923/895)
キャッシュフロー 1,091千円/年 の場合 122%(=1,091/895)

安定してこんなに良い自己資本回収率を出せるものはなかなかないと思います。

自己資本回収期間

消費税還付はあるものの返済予定があるため消費税還付は考慮しません。

3年目までは先端設備等導入計画より償却資産税がかからないため1年~2年程度

20年利益累計

20,335千円
(=33,600千円-40千円-1,100千円-652千円-11,473千円)
※税金は考慮していません。
※消費税還付も考慮していません。

売上10%上振れ時 23,695千円
売上20%上振れ時 27,055千円

【売上】
1,680千円/年×20年=33,600千円
※劣化率は考慮していません。

売上10%上振れ時 1,680千円/年×1.1×20年=36,960千円
売上20%上振れ時 1,680千円/年×1.2×20年=40,320千円

【経費】
電気代 2千円/年×20年=40千円
固定資産税 55千円/年×20年=1,100千円
償却資産税 累計 652千円

【返済総額】
11,473千円

IRR(内部収益率)

16.9%

910千円×(1+r)^20=20,335千円
(1+r)^20=(20,335/895)
r≒16.9%

売上10%上振れ時
(1+r)^20=(23,695/895)
r≒17.8%

売上20%上振れ時
(1+r)^20=(27,055/895)
r≒18.6%

『IRR』を聞きなれない人も多いと思うので簡単に説明すると、定期預金の金利だと思っていただくと良いと思います。
今回のパターンだと自己資金を20年間何%の複利運用相当で増やすことができるかを算出します。

2021年現在、定期預金金利は0.1%程度です。

それに対してこの投資は16.8%の複利運用です。
この投資は自己資金895千円が20年で20,335千円になります。
しかし、0.1%金利の定期預金では20年で928千円です。
その差は19,407千円で1900万円以上です。

複利の効果は絶大なので投資の際は『IRR』を検討、確認すると良いと思います。

総評

・自己資本を2年以内に回収可能であること
・借入というリスクを負うだけで上記記載のキャッシュフローを生み出せること
・不動産投資と異なり空室リスクがなく年間で見ると売上がかなり安定していること
・16.9%の定期預金と考えることができること

以上のことから『不労所得』を得たい方にはおすすめです。