2020年-購入太陽光発電所記録⑤館林三相

2020年に購入した5基目の太陽光発電所記録です!
こちらは土地付きでの購入です。

利回り

9.7%

※収入はかなり厳しめな条件で算出しています
※費用は通常加味しないであろう『登録免許税』『不動産取得税』『保険費用』まで全部入っています

実績は別記事で紹介します。

日程

購入検討時期

2019年11月~
(契約日:2020年7月)

連系日

2020年12月28日
(買取期間満了日:2041年1月7日)

設備詳細

過積載率192%

パネル

95.04kW

Qセルズ
Q.PEAK DUO-G5 330W 288枚

単結晶(ハーフセル、6本バスバー、ワイヤー・インターコネクション)
モジュール変換効率:19.6%

最大出力温度係数(Pmax) -0.37%/℃
開放電圧温度係数(Voc) -0.28%/℃
短絡電流温度係数(Isc) + 0.04%/℃

Qセルズは曇りでも発電量が高いと評判であること、コスパが良いことから選定

パワコン

49.5kW

HUAWEI
SUN2000-50KTL-JPM0

ダウントランス

鶴田電機株式会社

 

種類:乾式三相絶縁トランス

型式:TH-50KOCS

無負荷損失:160W

効率:97.4%

最終変換効率 96%
=98.6%(パワコン効率)×97.4%(ダウントランス効率)
 
【夜間消費電力(無負荷損失)計算】
・無発電時間(18時~6時):12時間
・電気代:20円/kW
0.16kW/時間×12時間/日×30日/月×20円/kW=1,152円/月
無負荷損失が小さくないと月々のランニングコストが大きくなります
お気を付け下さい。
ホームページを確認すると以下のような商品も出ているのでランニングコストを考えるとこちらの方が良いと思います
同様に計算すると以下のようになります
0.026kW/時間×12時間/日×30日/月×20円/kW=187円/月
これが20年だと231,600円の差になります。
(1,152円/月×12月/年×20年-187円/月×12月/年×20年)
また、変換効率も0.4%UPするので20年で考えるとかなりの差になります。
初期投資額とコストメリットをしっかり精査する必要があると思います。
 

ストリング

21直2並列 2回路 84枚 

 

21直4回路 84枚

20直6回路 120枚

計288枚(84枚+84枚+120枚)

 

パネル南向き 傾斜20°

パワコン運転可能電圧範囲:DC200~1000V
パネル公称開放電圧(Voc) 44.726V(40.66V+10%)

21直パネル公称開放電圧(Voc) 939.246V(44.726V×21)

200V(パワコン運転可能電圧下限)< 939.246V(21直パネル公称開放電圧)<1000V(パワコン運転可能電圧上限)
今回は21直なのでパワコン運転可能電圧範囲内

※パワコン運転可能電圧上限まで直列数を増やした方が
・朝はパワコンの立ち上がりが早い
・夕方はパワコンのシャットダウンが遅くなる
結果的に売電量が増えるため良い
このような観点でもパネル、パワコンの相性を考える必要がある

遠隔監視

SmartLogger3000A

かなり詳細データが確認できるので不具合確認にも役立ちます!

 

場所

群馬県館林市

市街化調整区域

このエリアは特に日照時間が長いので期待!


http://grading.jpn.org/SRB02401.htmlより引用

東京電力エリアで出力抑制もないので安心

日当たり

日当たり良好
南側に障害物なし

↑2020年5月写真 北東より撮影

↑2020年5月写真 南西より撮影

接道状況

西側4m道路に接道
後の土地活用、メンテナンス時に車を停めておけるかという観点から4m幅以上の接道地を選定

ハザードマップ

問題なし
(洪水、土砂災害、高潮、津波)

詳細はこちらにて確認

最近は異常気象で何が起こるか分からないのでしっかりと確認
自然災害保険で何とかなるという考えもあるが、修理期間の数カ月でも収入が途絶えると困ることからハザードマップNGの土地は回避
(休業補償関係の保険は高くて入りたくないため、できる限りリスクを下げられる土地を選定)

売電単価

15.4円(14円+税)

事前シミュレーション

以下、NEDOデータより自分でシミュレーション実施(真南、傾斜20°)
このシミュレーションは経験上かなり厳しめです。
10%~20%上振れする可能性が高いです。

  損失係数 発電量(kW) 売電金額(円)
ピークカット考慮無 ピークカット考慮有 ピークカット率 ピークカット考慮無 ピークカット考慮有
1月 85.1% 8,961 8,577 4.3% 137,995 132,079
2月 85.1% 9,557 8,633 9.7% 147,176 132,954
3月 85.1% 11,365 9,707 14.6% 175,021 149,495
4月 80.4% 10,828 9,395 13.2% 166,759 144,685
5月 80.4% 11,431 10,163 11.1% 176,034 156,506
6月 75.7% 7,789 7,319 6.0% 119,947 112,713
7月 75.7% 8,937 8,256 7.6% 137,624 127,138
8月 75.7% 10,052 9,268 7.8% 154,805 142,732
9月 75.7% 8,306 7,718 7.1% 127,910 118,856
10月 80.4% 8,454 7,809 7.6% 130,185 120,259
11月 80.4% 7,340 7,123 3.0% 113,031 109,695
12月 85.1% 8,085 7,897 2.3% 124,514 121,617
年計 80.4% 111,104 101,865 8.3% 1,711,001 1,568,729

以下、販売店シミュレーション

  発電量(kW) 売電金額(円)
1月 9,039 139,201
2月 8,903 137,106
3月 10,019 154,293
4月 10,352 159,421
5月 10,757 165,658
6月 8,619 132,733
7月 9,135 140,679
8月 9,856 151,782
9月 7,287 112,220
10月 7,526 115,900
11月 7,282 112,143
12月 8,000 123,200
年計 106,775 1,644,335

今回の販売店シミュレーションは自分でシミュレーションしたものよりも4.8楽観的なシミュレーションでした。
販売店によってシミュレーションをどれほど良く見せるか程度が異なるので必ず同一条件比較した方が良いです!
そうしないと提示されたシミュレーションよりも実際は発電しない不良案件を選択することになります。

一括見積りを行い、同一条件比較するのがおすすめです!
良かったらこちらで一括見積りしてみてください。

産業用(土地をお持ちでない方)
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ちなみに私のこの案件もタイナビから見つけ出し購入しています。

住宅用、既に土地をお持ちの方は以下から一括見積可能です。

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最近はこのようなものもあります!
良かったら参考にしてみてください。

初期費用

合計

16,270千円

※通常加味しないであろう『登録免許税』『不動産取得税』『保険費用』まで全部入っています

土地代

3,327千円(1,999㎡)

太陽光設備代

10,472千円

申請費用(経産省、東電)

1,100千円

電力負担金

602千円

登録免許税

202千円

※雑種地評価額:6,750円/㎡
(=6,750円/㎡×1,999㎡×1.5%)

不動産取得税

172千円

 

保険代

アプラスローンに含まれる
自然災害補償10年

地区除外決済金

330千円

今回は農地転用を行ったためこのような費用がかかりました。
簡単に説明するとこの農地の土地改良にかかった費用を農地転用する際に負担するようなイメージです。

ランニングコスト

電気代(パワコン電気代)

14千円/年(約1,200円/月)

ダウントランスの夜間待機電力が高い。
私は知りませんでした。
ダウントランスが必要な場合は注意が必要です。

固定資産税

110千円

【課税標準額】7,909千円(令和3年度実績)

※固定資産税=課税標準額×1.4%

償却資産税

私は税抜経理なので税抜価格にて算出しています。

私は先端設備等導入計画の認定を受けているので3年間償却資産税は減免されます。
先端設備等導入計画は個人でも取得できます。
私は全て一人で取得できました。
詳しくは別記事にまとめます。

償却資産税は150万円未満は免税です。
しかし、私は館林市にもう一つ太陽光発電所を所有しています。
それにより評価額を合算すると150万円を超えるため免税になりません。
償却資産税節約の観点では別の市町村に発電所は分散するのも良いかもしれません。

年度 評価額(円) 償却資産税額(円)
2021 8,661,178 121,2000
2022 7,561,208 105,8000
2023 6,600,935 92,4000
2024 5,762,616 80,600
2025 5,030,764 70,400
2026 4,391,857 61,400
2027 3,834,091 53,600
2028 3,347,162 46,800
2029 2,922,072 40,900
2030 2,550,969 35,700
2031 2,226,996 31,100
2032 1,944,167 27,200
2033 1,697,258 23,700
2034 1,481,706 20,700
2035 1,293,530 18,100
2036 1,129,251 15,800
2037 985,836 13,800
2038 860,635 12,000

資金内訳

(単位:千円)

借方 貸方
土地 3,327 借入 16,637
太陽光設備 10,472    
申請費用 1,100    
電力負担金 602    
登録免許税 202    
不動産取得税 172 自己資金 -432
地区除外決済金 330    
合計 16,205 合計 16,205

自己資本比率0%
今回は融資の仮審査申込から融資実行の間に値引きがありました。
結果的に自己資金を使うどころかプラスになってしまいました。
値引きの件を相談したところ金額が変更になる場合、仮審査からやり直しと言われました。笑
増額するならやり直しは分かりますが減額でもやり直しの意味が良く分かりませんでした。
しかもタイミングが悪く仮審査からやり直す場合は金利が上がっているとのことでそのまま進めました。

自己資金

-432千円

43.2万円プラスになってしまいました。

融資

借入 16,637千円

借入先 アプラス

借入金利 2.45%

借入期間 15年

(月々返済額 110千円)

キャッシュフロー

期待値 37千円/年 以上
※売上10%上振れ時 193千円/年
※売上20%上振れ時 349千円/年
個人的には売上10%上振れ~売上20%上振れの間くらいが妥当値かなと予想しています。

結果的にオーバーローンになってしまったので借入返済額が大きくなりキャッシュフローが悪くなっています。
他で借入金利以上で運用する自信があるので良しとします!

実績は別記事にまとめます!
良かったらチェックしてください。

ちなみに購入後3年間は償却資産税がかからないので+80千円です。

16年目~20年目は借入返済がなくなるのでボーナスステージ!
+1,327千円

【売上】
1,568千円/年

【経費】
電気代 14千円/年
固定資産税 110千円/年
償却資産税 80千円(3年目 ※最大値)

【借金返済】
1,327千円/年

自己資本回収率

今回は自己資金使用は0なので省略

自己資本回収期間

今回は自己資金使用は0なので省略

自己資金使用なしで消費税還付にて1,000千円以上、年間キャッシュフロー3万円~35万円が期待

※消費税還付に関しては後日別記事で紹介します。

20年利益累計

11,647千円
(=34,496千円-280千円-2,200千円-471千円-19,898千円)
※税金は考慮していません。
※消費税還付も考慮していません。

売上10%上振れ時 14,783千円
売上20%上振れ時 17,919千円

【売上】
1,568千円/年×20年=31,360千円
※劣化率は考慮していません。

売上10%上振れ時 1,568千円/年×1.1×20年=34,496千円
売上20%上振れ時 1,568千円/年×1.2×20年=37,632千円

【経費】
電気代 14千円/年×20年=280千円
固定資産税 110千円/年×20年=2,200千円
償却資産税 累計 471千円

【返済総額】
19,898千円

IRR(内部収益率)

『IRR』を聞きなれない人も多いと思うので簡単に説明すると、定期預金の金利だと思っていただくと良いと思います。
今回のパターンだと自己資金を使っていないので何%の複利運用相当か算出できません。

自己資金を使っていないのに20年間で1000万円以上の利益を得られるので自己資金に対する効率は非常に良いと言えます。

総評

・自己資金の使用が無く、消費税還付にて1,000千円以上、年間キャッシュフロー3万円~35万円が期待できること
・不動産投資と異なり空室リスクがなく年間で見ると売上がかなり安定していること

以上のことから『不労所得』を得たい方にはおすすめです。